高岳山(1041m)

【前書き】
 冬に国道9号線を通って島根県に行く時、山口県の阿東町付近は比較的雪が降りやすい場所のようです。山口から山道を登って木戸峠のトンネルを出ると雪景色ということが良くあります。
 この日、冬型の気圧配置になるため、この冬2回目の雪山を求めて高岳山に登ることにしました。

【年月日】’05.2.20(日)
【コースタイム】林道桐ガ峠線分岐(8:15)→林道終点(9:05)→桐ガ峠(10:10)→山頂(11:20-25)
         →桐ガ峠(12:10)→林道終点(12:55)→林道分岐(13:30)
【同行者】単独

【写真と解説】

林道分岐
高岳山の登山コースは幾つかありますが、国道9号線から林道桐ガ峠線経由で登りました。

林道の分岐に『熊出没注意』の看板がありました。

登山道は左側です。林道の状況が分からないのでこの付近に車を止めました。

林道の奥に行くと倒木が結構道を塞いでいました。

熊については、冬眠時期ですし、登山者が襲われる事例は極めて少ないと私は考えていますので、特に気にする必要はないと思います。
林道終点登山口
分岐から林道終点まで1kmちょいと思っていましたが、歩いたら結構時間が掛かりました。分岐からここまで標高差が約200mあります。

林道周辺もそうですが、登山口から桐ガ峠までは植林地で全く面白くありません。
倒木
この山も昨年の台風の影響か倒木が所々あります。

登山コースは渓流沿いにあり、何度か渓流を横切りながら登っていくのですが、このように渓流の上に倒木が倒れているとコースが不明になるし、避けるのが大変です。

本当のコースは真っ直ぐ進んで沢を渡るのですが、倒木があるので下に回りこんで渡りました。
桐ガ峠
高岳山は左です。

右は縦走路の三つガ峰へのコース。

峠の向こうは古江堂への道があるようです。

ここまでは植林帯で積雪も5〜10cm程度でした。

これから906mピークを通過して高岳山山頂まで行きます。
山頂への最後の登り
906mピークを過ぎて一旦下りになるのですが、コースが不明になり、吹き溜まりで腰まで埋まったため、このまま引き返そうかとも思いましたが、冷静に判断して進みました。

雪が降り続いているので写真もあまり撮影する気になりません。気分も憂鬱。時々、膝上まで埋もれながらやっとここまで来ました。

下を向いて雪の白い色ばかり見ながら歩いていると目がおかしくなりそうです。
展望地
三等三角点のある場所は樹林で展望が効かないので、稜線を更に進んで好展望地と言われるところに来ましたが、雪で何も見えません。

写真は登山者の記帳用ノート入れかな?

写真の左側が樹木がなく、本当は十種ガ峰なんかが真正面に見えるのではないかと期待していたのですが、残念!
雪に煙る高岳山
下山すると時々青空が見えて山頂も見えていました。このパターン多いんです。

手前の尾根の奥の谷を登って行ったんだと思います。

桐ガ峠の下は殆ど杉か檜の植林なので、これでは熊も生活できないのでしょう。

日本狼は明治に絶滅したようですが、その内、中国地方のツキノワ熊も絶滅するのかな。

町の近くに出てくるということは、山で生活できなくなっている事を意味するのですから。
高岳山遠景
国道9号線に出て家族にお土産を買いました。手作りのお菓子屋さんで“おいもさん”と“羊羹”を買いました。

駐車場から高岳山が見えていました。

写真中央左よりの奥の山です。

帰りに国道9号線を小郡方面に走っていると雪がどんどん降ってきました。しかし、木戸峠を越えると雪は止みました。やっぱりこの峠が雪の境みたい。

【後書き】
 雪山。今日も耐えながらひたすら歩きました。
 普通なら一人でゆっくり歩くので満足するのですが、今日は何となく陰気な雰囲気で気分が落ち込んでしまいました。山の雰囲気がそうさせたのか、体調不良のためか、良く分かりません。
 今年の雪山はこれで終わりかな?

 ところでいつも冬に使うゴアテックスのアウター。下山後に脱いで内側を見たら、ゴアテックスの膜がボロボロ剥がれてる!
10年位使ってるので寿命か?
 一方、雪山用の皮製重登山靴。20年位経つのに何ともないです。その内、皆さんに紹介しましょう。

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